FXでメンタルが重要な理由

FXやバイナリーなど、メンタルが重要と言われます。
このことは、経験から実感します。
では、具体的にメンタルがどのように重要なのか、まとめてみました。
FXトレードで心に何が起こるのか

メンタル、メンタルといいますが、FXをする時、心で何が起こっているのでしょうか?
人の感情は、利害が絡むと感情にスピンがかかります。
通常のメンタル、心の状態ではいられなくなります。
そうなると、どうなるのかというと、
「通常では取らない、行動をとる」
ということです。
平常心ではない時、どうなるのかというと、例えば車の運転をしている時、人が変わる人がいます。
普段は使わないような言葉を使ったりします。
「あの車、邪魔なんだよ、下手くそ!」とか、
「こういう運転するのは、きっとバァバァだ」とか、
一度も会ったこともない相手に、
「危ねぇんだよ、バカやろー!」と怒鳴ってみたり、
煽り運転なんて典型的な、普段取らない行動の一つですね。
人はちょっと、いじられただけでいとも簡単に、心が乱れそして行動に出るということが解ります。
いわんや利害が発生する、FXの世界では、心が乱れまくるのは容易に想像がつきますね。
知人に、バイナリーをやったら1万円が5万円になって喜んでいる人がいました。
その後どうなったかというと、30万円のキャッシングを行い、全部負けてしまいました。
その負けを取り戻そうと、さらに30万円のキャッシングを行い、さらにほぼ全て負けてしまったのです。
この話しを聞いて、なぜそのようなことが起こるの?
と思ったとことでしょう。
これが正しく、
「平常心では取らない行動を、利害が絡むと平常心ではいられなくなり、普段取らない行動をとってしまう」
ということです。
要するに、まずはトレード中に、冷静に淡々と平常心で行うということが重要ということです。
メンタルを安定させる孫子の兵法

「孫子の兵法」は外交やビジネスを始め、多くの分野で活用されてます。
今回紹介する「孫子の兵法」は
「彼を知り己を知れば百戦殆からず」
という最も有名な一つの格言です。
孫子の兵法書は、かのナポレオンも座右の書としていたようです。
この「彼を知り己を知れば百戦殆からず」というのは、簡単に説明すると、
自分を知って、相手も知れば、100回戦っても負けない
という意味です。
とってもシンプルな、格言ですが、内容を理解しようとするととても深みがあります。
まず意外と自分のことって知らないのです。
先ほど車の運転を例に挙げました。
実は私も車のハンドルを握ると、普段使わないような言葉が出てくることがあります。
それに気付いてから、極力平常心で刻々と変わる、道路状況を冷静にみるように努めるようになりました。
そして、自分の行動を丁寧に一つひとつ見ていくと、無意識に色々な行動をしたり、言ったりしてます。
例えば、歯を磨く時、同じ場所から磨いてます。
パンツを履く時も、同じ足から履いてます。
お風呂で体を洗う時、同じ場所から洗ってます。
しかも無意識にこれを行なってます。
このように知らず知らずのうちに、固定された行動や思考を私たちはしております。
これに気付き変えて行くって、結構大変です。
意外と知らない自分がたくさん存在します。
まして、その知らない自分をコントロールするとなると、他人を思い通りに操ろうとするぐらい難しいのです。
さらに、相手を知るには情報収集と分析が必要です。
情報はあればあるほど、より詳細に相手が理解できます。
理解するには、洞察力や推理、推察なども必要です。
このように、「彼を知り己を知れば百戦殆からず」を実践しようと思うと、私たちが持っている、あらゆるスキルを導入しなければならないのです。
FXトレードでメンタルを安定させる為に避けられないこと

先ほど、孫子の兵法「彼を知り己を知れば百戦殆からず」を紹介しました。
勘のいい人なら、何をすればいいのか解ったのではないでしょうか。
FXトレードで、絶対に必要なことは「相手を知る」つまり、「相場の世界を知る」ことです。
車の運転のことを引き合いに出しましたが、もし運転している相手がよく知っている知人だったらいかがでしょうか。
一時停止している時に、優しく譲って上げることもできるはずです。
まして、普段よくしてくれてる、お世話になっている方や、お得意様だったりすれば尚更です。
車の運転で、人が変わってしまう一つの原因は、自分をイラッとさせる相手の運転手を全く知らない人だからとも言えます。
もしかしたら、クラクションを鳴らし、怒鳴り散らした相手が、とっても怖い人だったらそのような行動をとったでしょうか。
人は知らないものに対して、どちらかというとネガティヴに考えてしまいがちです。
映画でも、未知なる存在は怖い存在として描かれがちですね。
幽霊や宇宙人など、人に理解の範疇の及ばないものに対して、敵対する存在になる場合が多いです。
また知らない土地に引っ越したりすると、余所者扱いされたり、学校ではいじめにあったりします。
しかし相手をよく知り、理解していくと、だんだんにそのようなことがなくなります。
このように、知らない相手や物事に対して、人はネガティヴ思考になりがちです。
なので本当に、心の底からFXを好意的に捉えるには、FXを徹底時に知ることが必要です。
相手を知ることによって、心、メンタルが安定します。
FXという相手を知るには

FXを行うには、必ずチャートに向き合うことになりますね。
チャートには、すべての情報が織り込まれてます。
これを丁寧に、丁寧に紐解いて行くことで、チャーチを知ることができます。
まずは基礎を徹底的に学びましょう。
基礎は、長年に亘り優秀な賢者たちが作り上げてます。
その一つに、
「ダウ理論」があります。
この「ダウ理論」はFXを行う上で、避けては通れない絶対的な存在です。
なのでまずは、ダウ理論を勉強することをおすすめします。
その他「グランビルの法則」「チャートパターン」「移動平均線」など学ぶべ基礎はたくさんあります。
個人的には、このダウ理論を進化させたともいえる、「エリオット波動原理」も重要な基礎だと思ってます。
エリオット波動原理は、一見ランダムに見える、波の動きを見事に法則性を見出した原理です。
エリオット波動を勉強し、マスターするのは難易度もグッとあがります。
多くのトレーダーが、行き着く先に、エリオット波動原理があります。
チャートを見た時に、持てる智識をフル動員し、
「あっ、今こういう局面にいるなぁ」
と思えるようになるには、過去数百年、数千年分のチャートと向き合い、分析する必要があります。
「あっ、今こういう局面だなぁ」と理解することを「環境認識」といいます。
この環境認識ができた時に、その先どうチャートが動くかという未来予想が可能になります。
根を下ろした基礎の先に心の安定がある

先ほど話したように、揺るぎない基礎があってこそメンタル、心が安定します。
プロと言われる方々は、プロになるだけの努力を積んでます。
フィギュアスケーターの羽生譲さんは、時に早朝から深夜2時まで練習されたそうです。
今は解りませんが、1日に8時間以上の練習を毎日されていたということももれ聞きます。
誰が言った言葉か解りませんが、このような言葉があります。
「中途半端にやると他人のマネになる。
とことんやると他人がマネできないものになる」
という言葉です。
守破離という言葉があります。
これは基礎を守り、そして基礎から進化し基礎を破り、さらには基礎から離れていくということです。
とことんやった先に、自分自身が裁量となり、ご自身でしかできないトレード技術を習得するはずです。
人のやることに依存せず、自分が確信を持てるトレードができるように、していきたいものです。
ゆるぎない心、メンタルが土台にあれば、トレードで損失を出した時も、必要経費と考えられます。
なぜ損失が出たのか、間違ったトレードをしたのか、ちゃんとルール通りにトレードしたのか分析もできます。
そのトライ&エラーの往還によって、トレード技術が磨かれ、洗練されていきます。
世の中には、とんでもないトレーダーがたくさん存在します。
しかもWeb上で、身近に感じてしまい、自分もサクッとできるのではと勘違いしてしまいがちです。
しかし、間違いなくWeb上で華やかに活躍している、トレーダーさんたちも時に立ち直れないぐらいの打撃を受けたり、その実績に伴う努力をしてきていることに目を向けてください。
まとめ

FXトレーダーになるには、想像以上に学ぶべきことが多いと思いませんか。
その中でも、FXトレーダーにとってメンタルは、最重要部です。
メンタル関係の書籍も、たくさん出ていることを見てもそれは理解することができます。
メンタルは、今日学んだから、明日出来上がるというものではありません。
少しずつ、少しずつ積み上げ、積み上げて行くものです。
FXトレーダーになる王道は、コツコツ、コツコツ、毎日毎日の努力の積み上げです。
その時のチャートが合えば、初心者でも利益を上げることができます。
しかし、継続的に、利益を出し続けられるかは別の話しです。
よくネット界隈で、初心者でも○○万円の利益を出した方法というようなキャッチーな言葉が飛び交ってます。
そして、その言葉に初心者が飛び乗る訳ですね。
しかし長年トレーダーとして活躍している方なら、それがどれだけ説得力のない言葉なのかを知ってます。
たまたま偶然ではなく、確信のもとにできるトレードができるように弛まぬ努力を積んでいきましょう。