【プロスペクト理論、その01】ここから始まる

【プロスペクト理論、その00】では、なぜプロスペクト理論が必要か、について話しました。
プロスペクト理論の必要性に関しては、いくら強調してもし過ぎではありません。
そのぐらい、重要かつ必要なことです。
では、トレードにおいてどうすればいいのか、具体的にしていきます。
【プロスペクト理論】ここから始まる

復習ですが、プロスペクト理論とはどういうものなのか、というと
◇人は損することを強く拒否する。
◇人は得することよりも、損をしたくない思いが強い。
◇どんな場合でも、合理的に行動すると思われていた人間は、損得が絡むと非合理的な行動を取る。
(特に損失を抱えた、状態において非合理的になる。)
このように、無意識に反応してしまうということでしたね。
このお陰で、負ける行動をしてしまいます。
自分自身の思いに、翻弄されてしまい、投資の世界から退場してしまうわけです。
まずは、このことをシッカリ心に刻みましょう。
投資ではプロスペクト理論がどう働くのか?!

人の心理として、無意識に感じてしまう感情はお伝えしました。
では実際に、プロスペクト理論がどう働くのか考察してみましょう。
◇人は損することを強く拒否する。
この心理は、含み損が出ている時に、
「もしかしたら利益に転じるかもしれない。」
とか、
「損失を少しでも減らすために、様子をみうよ。」
というような気持ちになります。
そこでなにをするこというと、
「含み損が減るまで、我慢しよう!」
という気持ちになります。
このように、損失を、受け入れられなるんですね。
そして
「もしかしたら・・・・」
という淡い希望を抱きます。
◇人は得することよりも、損をしたくない思いが強い。
この気持ちは、どう現れるかというと、それは、
含み益が出ている時に、早く利確したい!
という気持ちになります
「充分利益が出てるので、もういいかなぁ」
とか、
「今の利益が、減らないうちに利確したい」
とか、
「早くこのドキドキから解放されたい」
というような心理状態になります。
まずこのような感情が起こるということを、認識しましょう。
プロスペクト理論を逆手に取る

前項で話したような、心理状態に対してどうすればいいのでしょうか?!
利益が欲しいあまり、損したくない、早く利確したい!
こういう感情が、湧いて出てくるわけですね。
そこで、
「損している時に我慢し、利益が出ている時に早く利確したい。」
ということを逆にします。
損している時は、我慢しない。
利益が出ている時は、我慢する。
ということです。
損している時は、さっさと損切りします。
そして、利益が出ている時は、利確できるタイミングを、裁量通りに待ちます。
投資の世界で生きていくなら、このことを身に付ける必要があります。
プロスペクト理論にハマると、確実に投資の世界から退場することになります。
いわば戦いにおける、身を守る鎧と同じです。
プロスペクト理論をコントロールすることが、土台です。
その上に、裁量やテクニックが乗せることが重要なわけですね。
まとめ

投資の世界で、チャートの読み方、裁量、テクニックがあれば勝てる!
というものではありません。
末長く生き続けるためには、プロスペクト理論は避けては通れない関所です。
どうか軽んじることなく、向き合っていただければと思います。
土台がしっかりしていれば、大きな建物も建てられます。
しかし、土台がなければ一見築けたと思っても、崩れてしますこともあります。
次は、その2の中で、もう少しプロスペクト理論を深掘りします。
ぜひそちらの記事も、併せて読んでくださいね。